知的資産経営「無形の強みの活かし方」講習会参加
知的資産経営「無形の強みの活かし方」講習会参加
2012年1月21日
昨年12月19日、県行政書士会主催の知的資産経営講習会に出席してきました。講師は、知的資産経営の普及や指導で活躍されている龍谷大学政策学部の中森孝文教授です。テーマは「無形の強みの活かし方」です。
企業の財務諸表に表れない無形の強み、例えば、他社に真似のできない技術力や製品作り、職人の優れた技、独特の経営スタイル、強い組織力、仕入先や販売先との強固な結びつきなどを知的資産と呼びます。知的資産経営は、この知的資産が経営資源であることを認識して、これを活用して価値を創造し、企業の業績向上を実現する経営のことです。
今回の講習では、色々な事例を基に、“知的資産の優位性を業績向上に繋げるストーリー作り”について熱心にご説明を頂きました。「敢えてコストをかける」、「敢えて時間をかける」、「敢えて衰退・縮小市場を目指す」など、一般的には不合理とも見える経営方針を貫くことにより、強い事業運営、大きな業績向上を実現している企業や団体の紹介もありました。そこには、不合理を業績向上に繋げる“ストーリー”がきちんと存在していることが分かります。大変に面白く参考になるお話を聞かせて頂きました。
私は、建設業関係のお客様全てに、事業経営のお役に立てるよう経営診断書を作成して、経営上の問題点や課題、今後の改善方針案、改善シミュレーション結果などを説明及び提案しています。今後は、できるだけ知的資産経営の要素を織り込んで経営診断書を作成してみようと思います。そのほうが、経営改善や経営力向上について、お客様とより具体的に話ができるようになる、と感じました。 (所長)