「生前贈与等の影響を生涯キャッシュフロー表(CF表)で確認・検証する」方法を説明します。
高齢者ご自身のライフプラン(生涯生活設計)に沿って将来の資金収支・貯蓄残高の推移を示す生涯キャッシュフロー表(CF表)を作成し、これに相続税対策としての生前贈与等の支出を追加して、将来的に資金収支と貯蓄残高がどのように変わるかを見ます。
下の例および図表(CF表)をもとに説明します。
【基準年における基本情報】
①静岡花子の家族構成
②静岡花子の資産
【今後の生活に関する計画】
【相続税対策】
【障害キャッシュフロー表の作成条件】
上記を織り込んで作成したのが下の生涯キャッシュフロー表(CF表)です。
このCF表によれば、次のような結果となりました。
これを見ると、次のことが言えると思います。
①静岡花子の老後生活資金(貯蓄残高)は、生前贈与等を行った後も充分に残っています。
②生前贈与等をもう少し増やしても、支障はなさそうです。
③死亡想定年における貯蓄残高と自宅不動産に対する相続税を計算すると約23万円に
なります。(計算の詳細は省略)
④死亡想定年における概略の遺産内容が分かりますので、遺言も作成し易と思います。
以上の様に、生前贈与等に伴い高齢者の将来の資金収支・貯蓄残高がどのよに変わるか、生前贈与等の額はどのくらいまで増やしても大丈夫か、最終的に相続税はおおよそどのくらいになりそうか、などを目に見える形で時系列的に確認することができます。
高齢者にとっては、不安を感じることなく、生前贈与等の相続税対策を行うことができると思います。
また、遺産となるべき財産の概略を把握できますので、遺言の作成にも役立つと思います。
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